なぜ東大剣道部を選んだか~山口(OB)~

こんにちは。教養学部3年の山口悠太と申します。今回は京大戦について紹介させていただきます。

 東京大学剣道部が出場する国内の3つの定期戦のうち、1年の最後を締めくくるのが京都大学との定期戦(通称、京大戦)です。この定期戦は1921年(大正10年)から行われており、日本で最も古い大学剣道定期戦の1つです。他の2つの定期戦に違わず、京大戦も1年ごとにホームとアウェイが入れ替わり、今年(2018年)の京大戦は東大の七徳堂で行われる予定です。

 東大剣道部、京大剣道部ともにこの試合が4年生の引退試合であり、また、両校ともに日本屈指の名門大学であるというプライドも相まって、他の2つの定期戦と比べて雰囲気はより一層盛り上がり、緊張感のあるものになります。両校の実力も拮抗しており、引退試合にふさわしい素晴らしい試合が、毎年たくさん行われる場です。

 私自身、今までで2回、京大戦を経験しましたが、2回とも最後の抜き戦を東大が大将戦で制して優勝をおさめました。東大の大将が勝利を決める一本をとった時は、全身に鳥肌がたちました。1年間ないし2年間、お世話になった先輩方が気迫のこもった試合を展開し、そして勝利を挙げたあの瞬間は今でも忘れることができません。

 「終わり良ければすべて良し」ということわざがありますが、4年間の集大成である最後の京大戦に、共に稽古を積んできた同期全員で出場し、男女そろって勝利して笑顔で引退を迎えることは、私の中で全日本学生大会に団体で出場するという目標と同じくらい大きな目標です。一生懸命稽古を積み重ねた先に、最後の京大戦の勝利があると信じてこれからも稽古に励もうと思います。いまこの記事を読んでくださっている中高生の皆さんが、将来、東大剣道部に入って一緒に稽古を積む仲間となってくれたら幸いです。

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