なぜ東大剣道部を選んだか～久保田(OG)～

①久保田希　（令和2年卒　薬学部在学中）

初めまして。現在薬学部に所属しています、久保田希です。

　私は中学から剣道をやっていて、大学でも何かしらの運動をしたかったことから剣道を続けようかなあと考えていました。大学に入学した後に剣道部のホームページを覗いたところ他己紹介(部員同士で紹介文を書きあうもの)を見つけ読んでみるととても面白く、剣道部は仲が良さそうでいいなと思い新歓活動に足を運ぶことにしました。初めて剣道部の先輩と話してみると、皆さんユーモアがあって面白く新入生の緊張を一瞬で解いてくれました。そんな先輩達の姿を見ていいなと感じ、次は稽古に足を運んでみました。

　そこでとても印象的な出来事がありました。

　本来剣道部では授業後に駒場キャンパスから本郷の剣道場まで部員が引率するのですが、私は授業が早く終わったこともあり本郷キャンパスを散歩しようと引率の先輩とは一緒に行かず一人で本郷に足を運びました。無事に剣道場までたどり着き防具を置いて次は有名な図書館を一目見てみようと図書館に行こうとしましたが剣道場の周りに地図がなく行き方がわかりません。新入生にとって本郷は迷路のようです。しょうがないと思い剣道場で時間をつぶそうとしていると当時２年(新４年)の先輩が２人部室から出てきて声をかけてくださいました。「どうしたの」と優しく声をかけてくださり事情を話すとわざわざ図書館まで案内してくださりその途中で図書館が工事中で入り口が変わっていることや勉強と部活の両立の話など気さくに話してくださいました。中高と女子校だったこともあり男子の先輩は何となく怖いなと思っていたのですがその瞬間に先輩方の優しさに感動しぜひこのような素敵な先輩のいらっしゃる剣道部で活動したいと強く思いました。もちろんその後の稽古も新入生を交えて和気あいあいとした自己紹介、体力の落ちている新入生に配慮されている真剣な稽古など部全体が初めから新入生を受け入れてくれているその雰囲気に強く惹かれ入部を決意しました。入部後も先輩、OBの先輩方が新入生に昔から居たかのようなフレンドリーさで接してくださりすぐに溶け込めた気がします。

　特に女子部は人数が多くないこともあり先輩や同期と話す機会がたくさんあり、一緒に試合に出ることも多く全員がかけがえのない存在です。また、大きくなってからできた知り合いとはあまり深い関係を築けないと言われたりもしますが、楽しいことも辛いことも一緒に乗り越えてきた同期とは兄弟のような関係になりました。

　３年生となる私が昔見た先輩方のようになれているかはわかりませんが、東大剣道部は何でも話せる、聞いてくれる、教えてくれる素敵な先輩がたくさんいますし、かけがえのない存在になる同期もできます。剣道をやったことがないけど興味があるなど、初心者の皆さんも大歓迎です！剣道は生涯スポーツと言われており８０歳を超えてもできるスポーツなので今から始めても60年以上できます！ぜひ新入生稽古会や新歓イベントにいらしてみてください。お待ちしています！