オンライン日誌傑作選<第三回>

さて第三回は、2020年7月に当時1年生の澤木政寛が書いた日誌です。京都出身の彼ならではの祇園祭エピソードは一読の価値があります。彼のように中学や高校でブランクがある人も東大剣道部の稽古についてくることはできますし、めきめきと上達していくので心配はいりません!


①自己紹介

澤木政寛(サワキマサトモ)といいます。理科一類一年35組で、佐藤くんと同クラ(*1)です。出身は京都の市立西京高校です。剣道は小学校6年間と高校3年間でやってました。中学のブランクと高校3年間のダラダラ具合がひどく、あまり上達はしていません。なので東大剣道部でちゃんとついていけるかどうかはちょっと不安があります。

趣味はking gnuの常田大希の楽曲を聴きあさることで、こないだ分割払いでだいぶ高価な廃盤のアルバムを買ってしまって後悔するくらいです。

音楽の演奏もこれまでやったことないだけに興味はあって、色々触ってみたいなぁと思っています。

あと、小さい頃から地元の京都で祇園祭に奉仕してます。菊水鉾囃子方菊童会、宮本組っていう2つの団体に所属していて、鉾の上で囃子したり神輿の前を御宝持って歩いたりしています。自分で言うのもアレですが、京都でも祇園祭に直接奉仕してる人は珍しく、またその中でもダブルヘッダーが特に珍しいので僕は特殊らしいです。それだけあって普通よりもかなり祇園祭には詳しいので、気軽になんでも聴いてほしいです!

②自由記述

いい機会なのでここで祇園祭の話をします。祇園祭は7月丸々かけて行われる壮大な神事です。祇園祭って聞いて皆さんが想像するのは、山鉾巡行かなと思います。つまり、優美な沢山の山鉾が市内を巡り、それをたくさんの人々が見てる風景です。もちろんそれは祇園祭ならではの行事で、かなり有名で見応えもありますよね。僕自身やっててすごく楽しいし、毎年夜店ついでに友達が沢山きてくれて、僕にとっての夏の夜の最高の思い出です。

ただ、これはあまり京都でも知られてないことなんですが、祇園祭のメイン行事は神輿渡御なんです。山鉾巡行とそれに関わる一連の行事は、言ってしまえば八坂神社と神輿にいらっしゃる神を楽しませる余興みたいなものなんですね。これを知らない人が本当に多くて、大体の人が夜店目当てで出歩いて祭りそのものに興味はなく、興味ある人もほとんど山鉾見るに終始して、神輿を見るのは地域の人達と外国人観光客ばかりってのが現状です。神輿の方にも参加してる自分としては悲しい話ですね。ぜひ興味持って頂けるとありがたいです!

【選者による注】

*1「同クラ」:前期課程におけるクラスメイトのこと。入学時に科類や第二外国語よってクラスが編成され、必修科目などで多くの授業を共にしたり、五月祭で一緒に屋台を出したりする。後期課程に入っても仲の良い同クラ同士で親睦を深めている人もいる一方で、前期教養が終わると同時に縁が切れて全く会わない人もいるようだ。





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