オンライン説明会 質疑応答 女子ブース

 続いては、女子ブースです。東大剣道部の女子部員のみで構成されたブースでは、「女子が部に入ること」というポイントがとくに掘り下げられたようです。この記事を読んで「東大剣道部に入りたい!」と思ってくれる女子が一人でもいればありがたいです。



【女子ブース】

Q1. 剣道部に入ったことがないのだが、ついていけるか不安。

・休憩もあるし、稽古時間もとても長いわけではない(2時間程度)ので大丈夫。

・ベランダのスペースで休んだりもできる。

・自分も大学で初めて剣道部に入ったが、体力は徐々についていく。

・試合なれの面では不安はあったが、大学に入ってから徐々になれていった。

・オープン大会(*1)などに積極的に参加して、試合の経験を積んだ。


Q2. 新入生として、剣道部入部の際はどのような不安があったか。また、その不安は克服できたか。

・体力系の稽古もやるが、個人に合わせて配慮してもらえるので、どの人にとっても体力面でやめたいと思うようなことは少ないと思う。


Q3. 稽古は男子と女子とで分かれるか。

・最近は合同でやることが多いが、別々でやることもある。技練などは合同。

・試合練習は別々でやることも多いが、一緒にやるとき男子は力加減してくれたりもする。

・時間とかが別々ってことはない。

・メニューによって分かれたり分かれなかったりする。

・男子は手加減してくれるし、男子からのアドバイスは刺激になるからよい。


Q4. 教育学部について

・教育学部には5つのコースがある。

1基礎教育学コース:哲学とか歴史学的なアプローチで教育について考える。「教育とは何なのか」などを考えたりするところ。教育心理学とかもやる。

2 比較教育社会学コース:データを分析しながら様々な観点から教育について考える。社会調査について扱ったりする。

3 教育実践政策学コース:学校経営について、教師の共同の進め方、社会教育、生涯教育など、幅広いテーマも扱う。

4 教育心理学コース:人がどう成長していくか、犯罪者の心理などもやる。心理学っぽい。統計学っぽいことも学べる。医療施設などの見学もできる。

5 身体教育学:教育の中の身体運動、つまりスポーツの役割などを学ぶ。理系からの学生もいる。

*ウェブ上にある、東大の授業カタログを見ると分かりやすい。


Q5. 理系の選択科目について

・理科は化学と生物、センター社会は地理を選択:物理は苦手だったが生物は好きだった。周りに化学、生物の人も少なくはなかったので不安が多いわけではなかった。→受けられる学校が限られてくるのはデメリット。物理・科学の組み合わせが必須のところもある。東大を受けるにあたっては問題ない。

・得意科目を選べばいい。工学部なのに高校時代物理選択じゃなかったので、多少大変なところもあったがなんとかなった。


Q6. 大学の課題は大変か。また、部活の勉強と両立は大変か。

・学部学科による。経済学部は(比較的)楽。1,2年(前期教養(*2)のころ)は少し大変だったが、両立は苦ではなかった。

・法学部は試験が大変と言われているが、テスト期間に部活はオフ期間になるのでその期間に頑張って勉強している。部活があるときは授業をきちんと聞く程度。オフ期間を上手く使えば試験は乗り切れると思う。課題は1,2年(前期教養)のときの方が大変だが休日を上手く利用すれば両立は可能。

・春学期は部活がなくて時間はあったが、秋学期に部活が始まってからのほうが課題も気楽にできる(*3)。そういうもの。


Q7. アルバイトをしている人はいるか。また、どんなものをしているか。

・ほとんどの人がしている。

・部活も授業も融通が効くので空いている時間を利用してアルバイトできる。

・塾講師、出身校の手伝いのバイトなど。


Q8. 女子部員だけで部活以外に交流したりするか。

・つい最近は公園に集まって花火をして送別会をした。

・コロナがなければ飲食、女子会したりしている。

・少人数なら今もご飯とか行く。

・OG含めて大規模な女子会をやったりもする。

・中高の時よりも先輩後輩のつながりが強くなった。

・男子部員ともご飯行ったりする。部員同士、剣道以外の場面でも仲がいい。

・いくつかの班にわけて、班で稽古したり遊びに行ったりする。


Q9. 班はどのようにして決めるのか。

・毎年班長が4人いて、学年ごとにどの人を選んでメンバーにするか班長の話し合いで決める。


Q10. 高1、高2センター同日(*4)でどのくらいの点数を取っていたか。

・受けた科目では英語180、数ⅡB50点ぐらい。本番は合計で790。

・文系なら文系科目で、理系なら理系科目で何点取るかを目標にする。

・(模試の)判定は悪くても気にしない。


Q11. 文理選択についてよかったこと/失敗したことについて。

・もともとは理系科目の方が得意だったが、国家公務員になりたかったので、東大法学部に入ることを目標にしていた。だが学校では理系を選択していた。学校のカリキュラム的にそのようにしなければ対応できなかった。


Q12. 東大に入ってからの文転は難しいか。

・学部、学科による。経済は意外と行きやすいかもしれない。


Q13. 進振り(*「現役ブース」の記事の注1参照)で行きたい学科はいつ決めたか。

・2年生の進振りの時に決めた。

・文二で入ったので自動的に経済。


Q14. 理系を選択して大変だったことについて。

・学部に入ってから、授業や実験が忙しく、拘束時間が長くて大変だった。

・興味がないとつらいかもしれない。

・辛いことは理系でも文系でもあるので、つらくても受け入れられる方にするべき。


Q15. 入部の際に他のサークルと迷ったりしなかったか。

・最初はほかのサークルに入っていたが、先輩に誘われたのをきっかけに剣道部に入った。人間関係も濃くなるし、よかった。サークルは自分からコミットしない傾向がある。

・部(*5)はやる気があって入っている人が多い。


Q16. 東大を受ける際に感じた不安はどう解消していたか。

・現役の時は、浪人すれば受かるだろうと思っていた。浪人しているときは、成績が上がったので自信は保てた。


Q17. 部活がある日は疲れてしまって勉強できなくなってしまうものだが、部活と勉強の兼ね合いはどうしていたか。

・部活後は1,2時間ぐらい勉強していた。電車の時間などに勉強していた。

・隙間時間の活用。

・疲れている時はしっかり休んでから勉強していた。


Q18. テストに追われていてもテスト勉強以外でしていたことはあるか。

・高3になるまではテスト勉強中心。部活終わった後は苦手分野の見直しなど。

・ちょっとずつ高2ぐらいから生物の勉強などを進めていた。基本はテスト勉強。本腰をいれたのは高3から。

・進学校ではないのでテスト勉強が入試に直結しなかったので塾の勉強を中心にやっていた。

・学校がちゃんとやってくれるならテスト勉強だけでOK。



【注】

*1「オープン大会」:毎年12月に全日本学生剣道連盟主催で全国規模の個人戦が行われます。この大会の特徴は、学生剣道連盟に登録されている学生であれば誰でも出られるという点にあります。インターハイのように、地方大会で勝ち上がらなければ出場できないわけではありません。金沢や仙台など、年ごとに日本の様々な土地で開催されるため、観光旅行として楽しむこともできます。

*2「前期教養」:東京大学教養学部は、前期課程と後期課程とに分かれていて、学部1,2年生は全員前期課程に所属しています。

*3「部活のオン/オフ」:東大剣道部では、7月中旬から8月中旬にかけて夏オフ、12月上旬から2月中旬にかけて冬オフというものを設けています。いわゆる自主練期間なので、来るも来ないも部員次第です。

*4「センター同日」:予備校によっては、センター試験と同じ日に同じ問題を解く、「センター同日模試」というものを行うところがあるようです。

*5「部」:東京大学には「運動会」という組織があります。これは他大でいうところの「体育会」と同じようなもので、いわば大学公認の組織です。そこに属している運動系の団体を「部」、そうでないものを「サークル」と呼び分けることがよくあります。

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