なぜ東大剣道部を選んだか~藤井(OB)~

今回こちらの投稿を担当いたします、文学部3年の藤井俊輔と申します。よろしくお願いいたします。

入学式を明日に控えた新入生のみなさん、改めてご入学おめでとうございます。みなさんの大学生活が豊かなものとなるよう、心からお祈りしております。

さて、高校までの部活動と違い、無限の可能性がある大学の部活、サークル選びに悪戦苦闘している新入生も多いかと思われる。入学当初の記憶を辿ると、私もその一人だった。続けてきた剣道を大学でもやるかどうか、新しいスポーツを始めるか、などどんな選択をすれば自分の満足のいくものになるか迷っていた。

そんな中でとりあえず新入生稽古会に行ってみるか、と思い立って軽い気持ちで東大剣道部の門を叩いたのであるが、稽古開始直後の準備体操で私の心は決まってしまった。体操係の先輩の号令に合わせて声を出すのだが、先輩方の声が道場に響き渡り私の身体と道場のガラス窓を揺さぶる。声量に自信のあったはずの自分の声が聞こえないという、私にとって衝撃的な出来事だった。

その一方で嬉しくもなった。これほどに剣道にまっすぐに打ち込んでいる人間が東京大学にいるのかと思い、ここに入れば間違いなく強くなれると確信したその瞬間に入部を決めてしまったのである。

前述したが、大学の部活、サークル選びには無限の可能性があり、選択一つで自分の人生すらもガラリと変えてしまうものになりうる。だからこそ新入生の皆さんには自分の直感を大切にしてもらいたい。自分が魅力的だと感じた団体に思い切って飛び込んで見れば、きっと充実した大学生活が待っていることだろう。

そして大学生活を懸ける場所として東大剣道部を選ぶ新入生が、一人でも多く道場を訪れてくれることを願うばかりである。

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